内発的動機付けと外発的動機付け②

前回のお知らせでは両方の動機付けについてお話しましたが、外発的動機付けはどうしてもご褒美で釣っているという印象があり、あまり印象が良くないので今回は外発的動機付けについて深堀したいと思います。(寺子屋くまとりは学習塾なので勉強して当たり前の環境なのに、ご褒美は必要か?と実際葛藤しました)

経済学的には外部的動機付けをしても良い

まずはメリットから!

ご褒美で釣ることは最終的に学力のアップに結び付く

ハーバード大学の研究ではある条件の元でのご褒美では、大いに有効だとありました。

その条件というのは「結果」に対してご褒美を与えるのではなく、「努力」に対してご褒美を設定することでした。

なぜ「努力」に対するご褒美が有効であるかというと

・短期的に手に入る
・行動するまでのハードルが低い

という2つの点が挙げられます。子どもにとってもどのような行動を取れば、ご褒美がもらえるのかがわかりやすく、心が動かされやすいというわけです。
なかなか勉強しない子どもにはこのアプローチが有効とのことでした。

外発的動機付けから内部的動機付けに移行させる

さらに外発的動機付けをうまくコントロールしていけば内発的動機付けにもつながります!

ステップ1 目の前のご褒美が目的
ステップ2 親や先生、友達に認められたい
ステップ3 成功体験から達成感や自己肯定感が持てるようになる

といった具合に最初はご褒美が目的であっても、ステップアップしていけば、いつのまにか勉強する事が『達成感や自己肯定感』からくる内発的な行動になります!

お子さんのやる気を上手に育てることも学習習慣の定着につながるのではないでしょうか。

アンダーマイニング効果

次はデメリットのお話です。

ご褒美は子どものやる気を奪う!?

「外発的動機付け」による行動の場合、次第に行動の質が落ちていくことがあるといわれています。

例えば、掃除をしたらお菓子をあげる約束でも、だんだんと子どもは「お菓子がもらえればいいや」と適当に掃除を終わらせたり、親が見ているときだけ掃除したりといった悪知恵が働くこともありえます。まぁ、その光景はイメージできますね( ゚Д゚)

逆効果になってしまう場合も!

もともと勉強が好きな子どもに、もっとたくさん頑張ってほしいからと、ご褒美をあげるようにすると、子どもは最初は喜んで張り切りますが、ご褒美を止めると頑張らなくなってしまうという逆転現象が起こってしまいます。

勉強が純粋に好きで、見返りもなく自ら進んで取り組んでいたのに、ご褒美を与えてしまったことにより、目的として勉強をするようになってしまうとのことでした。

結論から言えば上手に付き合えばご褒美もありでした!

色々調べた結果、科学的にもメリット・デメリットの両方面がありました・・・が

寺子屋くまとりでは学習塾だけど、子どもたちが喜んで勉強してくれることをこれからも考えてどんどん良いと思うことは取り入れて行きたいと思います!

自分が小学生・中学生の時にあったらよかった理想の塾を目指していこうと思います。